リスク選好の円売りへ

トランプ大統領は8日に核合意から離脱を表明しました。
ただ、イランが核合意にとどまる事が、中東情勢を巡る過度な警戒感が和らいだほか、市場では織り込み済みだったせいか、
リスク回避の円買いにはつながりませんでした。
ただ、米国はイランに対して最高レベルの経済制裁を実施すると強調しており、市場は中東情勢の動向を注視しています。

リスクオフになりきれなかったため現在はリスクオン相場になりドル買いへと、ドルが強くなっています。

昨日は米4月生産者物価指数が予想を下回ったほか、10年債入札結果が、予想外に順調で米債利回りが伸び悩みドル買いが後退。
ただ、引けにかけては利回りが再び3%を突破するとドルが再び強まりました。

そして、中東情勢がどちらに転ぶかわからない今、原油価格はどうなるのか、注目していくところですが、
9日のNY市場、原油は反発。需給ひっ迫懸念に買いが加速しました。
米国の週統計、原油在庫量では原油やガソリン在庫が予想外に減少したほか、重しになっている米国のイラン核合意の離脱、
対イラン制裁を強化する方針を示したため供給不安が強まりました。
米国はその他、イラン産原油の買い手に対し、6ヶ月以内に取引縮小も迫っています。
米国のメモリアルデー連休に向けての需要も高まることも材料になったみたいです。ちなみに今年のメモリアルデーは5月28日です。

現在の原油高が、エネルギー株にも買いが入り、中東問題は直接的ではなく間接的にしろ相場に影響を及ぼしているみたいです。

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