来年のアメリカの利上げ年1回を予想

29日に発表された11月のFOMCの議事録要旨では、追加利上げがかなり早期に正当化される公算が大きいとの見解で当局者がおおむね一致したことが明らかになりました。
メンバーの大半が、利上げ正当化されるとの見解を示しましたが、将来の利上げについては、一部のメンバーがタイミングに不透明感を表明。
一部のメンバーはFF金利誘導目標がすでに中立に近いと指摘しています。
また利上げの打ち止め時期やその伝達方法を巡って議論が始まったこともわかりました。
内容的には、全般的に米国経済は依然強く、財政刺激策の情報リスクや強い消費を認識しているとしています。同時に、潜在的なドル高や世界経済の見通しリスク、貿易、企業債務、低いインフレ期待を下方リスクとして認識していると指摘しています。

声明では一段の緩やかな利上げとの文言を削除する可能性を指摘。今後は経済指標次第と協調する必要との指摘も見られました。

この発言に対しての市場の反応は限定的でしたが、もともとは来年度の利上げは3回と予想されていたところが1回の織り込みへと方向転換されたことで、ドルの上値は重くなったと思われます。
ただ、ダウ平均株価に関しては、利上げ減少が好感されているため、しばらくは上値も底値も抑えられそうな気がします。
最近は反応の薄い経済指標発表ですが、今後は、利上げの先行きを左右されるため、予想値とかけ離れた数値が出た時、予想値発表後の織り込みなど指標発表には再び注意が必要になりそうです

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