ユーロにとっての材料になりそうなイタリアの総選挙が昨日行われました。
どの政党も過半数を取ることはできなかったのですが、最大議席となる見通しの反体制派政党「五つ星運動」が議席数では最大になるもようです。
五つ星運動はEU懐疑派、経済左派、反移民ポピュリズムと言われていますが選挙前くらいから反EU姿勢を緩めており、EU脱退についても言及してはおらず、ユーロ相場への織り込みはないみたいです。
新政権の形が見えるまではまだしばらくはかかりそうです。
ドイツでも第二党連立承認でメルケル首相4期目の政権が発足し、半年かかりましたが、やっと安定してきました。
8日のECB理事会では量的緩和の縮小に関する話がもし出た場合、ユーロ買いに触れるため警戒が必要です。とはいえ、ドイツの物価指標があまり良くないため、タカ派牽制の材料にはなりそうです。
ドル円に関して、今晩発表されたISM非製造業景況指数が予想平均を上回り、ドル買いの方向に向かいました。
事業活動と新規受注が上昇、雇用が大幅低下、価格は小幅低下と内容はまちまちで過熱感はないのですが、株安より減税が企業経営者の心象良かったみたいで一旦は改善に向かっている感じです
今週末は米雇用統計と、MSQがあり結構動きそうです。
MSQとは、日経225先物やTOPIX先物などの株価指数先物取引やオプション取引などを、決済最終日までに反対売買がなされたかった場合の清算指数として使用される指数のことで、第二金曜日の寄り付きで算出され、3月・6月・9月・12月の年4回行われます。
オプションだけのSQは毎月行われているのですが、オプションと先物のSQが重なる場合「MSQ」と呼んでいます。
このSQという制度を利用しヘッジファンドらが超高速取引によって株価操作をしているため、毎月第2週目は株価が良く動き、また大きく下落することが多くなったりします。
それに雇用統計も重なりますので、注意が必要です。
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