昨日は、大統領へ向けた米野党・民主党の候補者を選ぶ予備選が14州で行われたスーパーチューズデーにおける中道派・バイデン前副大統領の躍進を市場が好感して、ダウ平均が過去2番目の上昇幅となるなど米株高が進行しました。
2月の米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数が低下予想に反して1年ぶりの高水準となったことも支えとなり、ドル円は底堅く推移。ただ、米連邦準備理事会(FRB)も含めた各国中銀が金融緩和の姿勢を強めるなかで上昇力は限定的でした。
民主党予備選は、左派のサンダース候補の勢いに陰りが見え始めたことが市場にポジティブな反応をもたらしたが、バイデン氏がトランプ氏との最終決戦も制して、その後の政権運営への期待が高まってというような、しっかりした押し上げ材料ではなかったりします。
民主党のエリザベス・ウォーレン上院議員(70)もブルームバーグ前NY市長に続き5日、大統領選の民主党候補指名争いから撤退する方針を決めたと、複数の米メディアが報じています。
5日のニューヨーク株式市場も前日のリスク選好的な動きへの巻き戻しが入り、ドル円の上値が重くなる展開となりました。
明日の米雇用統計を前に、昨日のADPが発表した予想より強い雇用者数の数値に続き、本日の米失業保険申請件数など関連データの結果には一応留意したい所ですが、遅行指標にカテゴライズされる雇用データによる市場の振れは限定的・一時的にとどまりやすいかもしれません。
各国中銀の動き
欧州中銀(ECB) 3月12日
現在の金利: デポジット金利 -0.5%(でも主要政策金利は、リファイナンス金利 0%です)
やるとしたら、10bpsの金利カット
マーケットのディーラー達は、90%のチャンスで今月カットをすると予想。しかし、マイナス金利の深堀が景気回復に及ぼす影響については懐疑的
アメリカFOMC 3月18日
現在の金利: 1.0~1.25%
やるとしたら、25bpsカット
65%の可能性で3月18日に続けて25bpsの金利カットに動くと、マーケットは予想。
日銀 3月19日
現在の金利: -0.10%
やるとしたら、20bpsカット
日銀の金利カット予想は、意外と低い。そのため、金利先物市場では、織り込んでいません。
英国中銀 3月26日
現在の金利: 0.75%
やるとしたら、25bpsカット
3月26日の利下げは、ほぼ100%起こるとトレイダーは予想しています。
もしかしたら、26日を待たずに発表があるかもしれないとも予想しているかもしれません。
25bpsカットでなければ、50bpsカットという予想も、30%程度あります。
コメントを残す