27日の為替市場では、月末を控えた輸出企業のドル売りから105円台へと押し戻される展開となりました。
その後は、米長期金利の低下や人民元安、米中通商協議再会に対する懐疑的な見方などが、ドルの上値を重くしています。
前日はトランプ大統領の発言をキッカケに米中通商協議への期待が膨らみましたが、本日になって市場関係者から、状況は変わっていない、米中協議は交渉の再会も決着もないだろうとの声や、トランプ大統領はいつまた、逆のことを言いだすかわからない、といった声が聞かれ、期待感から買い進まれたドルが売り戻される形となりました。
米経済指標への反応は限定的
8月米消費者信頼感指数は前月を下回るも、予想ほど低下せず、8月米リッチモンド連銀製造業景気指数は予想の-2に対し、+1となりました。
しかし、為替市場の反応は限定的で、その後の米10年債利回りの低下や、2年債との逆転も一段と加速したこともあって、ダウ平均株価も上げ幅を縮小し、一時はマイナスへと転じています。
ニューヨーク為替市場では再びリセッション入りする懸念が再燃していてリスク回避の動きとなっています。
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