豪中銀は2ヶ月連続利下げ

オーストラリア準備銀行は2日に政策金利を25ベーシスポイント引き下げ過去最低の1%とすることを決定しました。
利下げは6月に続いて2回連続で、停滞するオーストラリア経済を再活性化し、失業率を抑える狙いがありますが、成果を上げるには一段の刺激策が必要となりそうです。
利下げ余地が乏しくなったことから他にも緩和策が打ち出される可能性もあります。
ロウ中銀総裁は声明で、今回の金融緩和は雇用の伸びを支援し、インフレが中期目標に沿った水準になるとの信頼感を高めることになると述べました。
ロウ総裁は理事会の前にもダーウィンで講演し、一段の利下げがあり得ることを示唆しています。
今後数カ月で状況がどうなるか緊密に監視すると述べた上で、状況を踏まえて完全雇用に近づき、インフレ目標を達成するために必要に応じて再び金利を調整する用意があると表明しています。

米中貿易問題は停滞

ホワイトハウスのナバロ通商製造制作局長は、米中通商協議は正しい方向に向かっているとした上で、妥当な合意に達するには時間を要すると語りました。
他にもファーウェイをめぐる措置について、5G移動通信網構築から排除する方針に変更はないと強調し、容認するファーウェイへのチップ販売の規模は年間10億ドル弱の規模に過ぎないとして、国家安全保障への影響はないと擁護しました。

イギリスも利下げ観測へ

イングランド銀行のカーニー総裁は2日、世界的な貿易戦争の他、英国の合意なき離脱に起因する英経済に対するリスクは増大しており、景気減速に対応するために若干の支援が必要になる可能性があるとの考えを示しました。
これをうけ、英中銀による利下げ観測が高まり、ポンドが対ドルで安値をつけた他、英国債利回りも大きく低下しました。
カーニー総裁は5月くらいまでは利上げを語っていたため、緩和の可能性に言及したことにより、市場では英銀行が年末までに利下げをする確率が10%以上も上昇し、ポンドが下落しています。

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