噂で買って事実で売る

本日の東京為替市場は、前日のニューヨーク取引時間にパウエル議長が講演で、短期的に過剰に行動しないことが重要と慎重な姿勢を示し、過度な利下げ期待をけん制。また、ブラード米セントルイス連銀総裁も、50bpの利下げを必要としないと、大幅な利下げを否定し、主要通貨に対するドルの買い戻しが強まりました。
また、NZ準備銀が政策金利を据え置きとし、利下げが必要になる可能性にも言及しましたが、ニュージードルは買い戻しの流れとなり、ドルや円に対して強含みました。
この流れを受け、クロス円の上昇からドル円も107円半ばまで浮上しました。

米中通商交渉の行方に楽観視か

ムニューシン米財務長官は26日、CNBCのインタビューで合意まで90%程度近付いていると語りました。
この報道を受け、ドル買いの流れはさらに加速し、一時107.76付近まで上値を切り上げました。
もっとも、複数の通信社がこの発言は過去のものだったと訂正したほか、トランプ大統領がFOXビジネスニュースとのインタビューで、米中が合意する可能性もあるが、現状でも満足と述べ、また、合意できない場合には、中国に大規模な追加関税を課すと再表明したことも上昇を抑える重しとなり、現在は株価の失速とともに上値が重くなっています。

もし合意に至らなかった場合は何度もブログに書いていたように世界経済がリセッションに陥る可能性もあり、株式相場も下落する可能性があるため、市場ではこの話題に関しては信憑性が欠けるニュースであっても一気に反応する可能性があるため最も警戒が必要な話題となっています。

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