リスク選好の動き

15日の為替市場では、米企業決算への期待にリスク選好の動きとなりました。

取引開始前に発表された米大手銀、シティグループが発表した第二四半期決算の結果は、予想の1.8ドルを上回る結果となり、収益も7%増となったことが好感されました。
今週も主要ファンドなどが決算発表を予定しており、株価も左右されそうです。

先週は、米主要株価指数が史上最高値を更新するなど、世界的な株高の流れが続いています。
背景には、米利下げ期待と米中通商交渉再開に伴う安心感が考えられますが、景況感との比較で見ると行き過ぎた株高との印象もあり、危うさも感じます。
過去に見ても、2001年と2007年に始まった利下げ局面では、ダウ工業株30種平均は最初は好感してあげたものの、結局、大きく下落しました。
今回も米国の景気後退が避けられなければ、株式相場は高値維持が難しくなるかもしれません。

7月のFOMCを控えて、利下げを左右する最新の経済指標に注目が集まっていますが、アメリカの7月のNY連銀製造業景況指数は4.3と、6月のマイナスからプラスに改善し、予想を2.0上回りました。
本日は他にもウィリアムズNY連銀総裁の公演がありましたが、金融政策の見通しについてはげんきゅうしませんでした。
現在市場では利下げはほぼ確実だと織り込んでいますが、今後の指標の結果や、連銀関係者の発言から、利下げ幅を探っていく流れとなりそうです。

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