ドル指数の低下傾向続く

ドル指数の低下傾向が続いています。
ロンドン序盤には94.783まで一時低下しました。
3月9日以来のドル安水準となっている。ポンドドルが前日から一段高となったほか、ユーロドルも前日とほぼ同水準のドル安推移となっています。

ドル売りの流れはいつまで継続するのか

アメリカの追加財政策で見解の相違が見られた政府と共和党は歩み寄り、失業者を支えている失業保険補助策を暫定的に延長することを検討していると報じられています。
比較的早い段階で経済活動を再開したテキサス、フロリダ、アリゾナ州などでウイルス感染が再燃、活動再開の段階を数段階戻さざるを得ず、企業は再び従業員の解雇を拡大。米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数は予想外に前週から増加しました。
ウイルスパンデミックがピークをつけ、全米で経済活動の閉鎖が本格化した3月以降初めての増加。労働市場の悪化は消費を弱め、景気回復も抑制します。
このため、失業者への経済的な支援は必至になると考えられています。

ムニューシン米財務長官はCNBCとのインタビューで次回の財政策、CARES4.0には税免除を含まないが、その次のCARES5.0で検討する可能性もあると話しました。
次回財政策の協議で大きな壁と見られていた税優遇措置が削除されたため、政府と共和党で案がまとまる可能性が出てきました。
失業保険補助策の失効を間近に控えて、暫定的な策の延長が検討されるとの期待感が強まりつつあります。