ドル円上昇、停滞気味

米長期金利の上昇や、中国・米国株の好調な流れを受けて上昇していたドル円ですが、112円台を前に停滞気味になってきています。
112円台には大型連休を控えた実需勢によるドル売り需要があるとされ、一旦は112円台前半まで乗ったのですが、112.10の高値を意識され買いは一服しています

日米通商交渉スタート

朝方には、米ワシントンで開かれている日米通商交渉の初会合に参加した茂木経済相の発言が伝わってきましたが、市場の反応は薄く、自動車の数量制限や為替については明日説明するとしました。
次回協議は現地時間16日午後2時に開始予定です

交渉筋によりますと、初日の協議では米国はかねて意欲を示してきた為替条項について、米政府内に導入を求める声があることには言及しましたが、直接的な要求はなかったみたいです。
日本からの自動車輸入に関する数量制限に関しても米側は要求しませんでした。
日本側は管理貿易につながるとして否定的な考えを改めて伝えています。

今後の交渉では物品関税を互いにどこまで下げるかが焦点となってきます。
日本側は米国との交渉で、TPPでの水準を超えないようにすることが重要な課題となっており、今年の夏の衆院選を前にして、TPP以上の譲歩は政権運営や、他のTPP参加国からの不信にも繋がりかねないため、慎重に交渉していく必要があります。

日本は今秋、中国やインドも参加する東アジア地域包括的経済連携の交渉妥結に向けた山場を迎えます。
多国間による自由貿易のまとめ役として、国際舞台で求心力を維持するためにも粘り強い交渉姿勢が重要になりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です