昨晩のニューヨーク市場では、トランプ大統領がFRBの利上げ路線に不満を表明したと報道され、ドルは売られました。
この発言に対して、今月24日まで開かれているジャクソンホール会議で、パウエル議長が何かしらの反応を示すかもしれないという警戒から上値は重たい状況が続いていました。
トランプ大統領の発言から始まったドル安ですが、足元を見るとダウ先物や日経平均株価の好調からか、やはり好調な経済が投資家の意識改善につながったのか、ドル買いに入り、米国債利回りの上昇拡大も追い風になり、一気に110.40まで上昇しました。
テクニカルでは上昇基調、ただファンダメンタル面でのマイナス要素が多い今月、ジャクソンホールの会議での発言はパウエル議長に限らず、他中銀の総裁等も注目されており急な相場の動きには警戒が必要です。
今回のジャクソンホールでは主題はもちろんの事、トルコを中心とする不安定な新興国市場、経済についても議論される公算が大きかったりします。
ちなみにパウエル議長は米東部時間24日午前10時(日本時間午後11時)に「変化する経済における金融政策」について講演する予定です。
金利見通しや量的緩和で買い入れた保有資産の政策、新興国市場の混乱に対する議長自身の見解など、数多くの課題について発言するため、どのような意見が出てくるのか、市場では発言を見極めることになりそうです。
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