10日の為替市場ではドル買い戻しが見られていたものの、NY時間に入ってその動きも一服しています。
ただ、ドル円は105円台を堅持しており、現在は105.30円付近での推移となっています。
期待感でリスク選好
前日のファイザーのワクチン開発の中間報告を受けて、市場はワクチンへの期待感が高まりました。
市場の雰囲気はリスク選好となり、米株が急伸する中でドル円もストップを巻き込んで一気に105円台を回復しています。
ドル円は105円台を維持できるかが注目されていますが、東京時間には105円台での輸出企業の売りなども観測され、21日線が控える104.80円近辺まで下落しました。
これまでであれば、そのまま失速していましたが、きょうは下値での買いが活発に入り105円台を回復しています。
21日線に支えられて反転した格好ともなっており、下値が底堅いサインとも取れます。
ドルの買い戻しがこのまま続くとの見方は依然として少数派ではありますが、しばらくはドル円は戻りを試しそうな気配も出て来ているようです。