アメリカで新型コロナ感染者数再び増加

コロナ感染の第2波を意識

テキサス州では、コロナウイルス感染症による入院者が過去最多を更新し、フロリダ州の感染者増加率は3.3%と、この1週間の平均である2.8%を上回っており、17日までの新規感染者数は1万5348人と、週間ベースで過去最多になっています。
また、オレゴン州でも感染者数の増加への対応を迫られていると伝えられています。アジアでも、中国では感染第2波により学校が再び閉鎖されており、インドネシアのコロナ感染者の数は、シンガポールを超えて東南アジア最多となっています。同国では24時間で1031人増えて、累計で4万1431人になっています。

予想されていたこととは言え、ここにきて経済活動の再開に伴って感染者数も再び増加しています。
今後の感染拡大状況にもよりますが、各国が再びロックダウンに踏み切る可能性もないとは言えません。
しかし、現実的には先週ムニューシン財務長官がCNBCとのインタビューで述べていたように、経済の再閉鎖は
「さらにダメージが広がる。経済の打撃だけではない。今のところ持ちこたえている医療でも問題が起きる」と思われ「経済を再び閉鎖するわけにはいかない」というのが実情です。
新型コロナウイルス感染の第2波が起きたとしても、経済を再び閉鎖すべきではないという考えが、多くの国のコンセンサスなのかもしれません。

英中銀は政策金利を現状維持

英国中央銀行は18日、金融政策委員会で市場の予想通り政策金利を過去最低の0.1%に据え置き、債券購入プロブラムを1000億ポンド増やし7450億ポンドに拡大することを「8対1」で決定しました。
ウイルスパンデミックがもたらした景気後退に対処する形です。
しかし、ベイリー英中銀総裁は委員会がマイナス金利やイールドカーブコントロールなどの手段に関し協議しなかったとしたためポンドの売りは一服しています。