横たわる円高リスク

来週の為替市場では、イギリスのブレグジット、イタリアの予算案、欧州の景気減速、米中貿易戦争など欧米を中心に円高が発生しやすい情勢は続いています。
米中貿易戦争に関しては、本日トランプ大統領が中国と貿易合意できるだろうと述べたことから、若干警戒感は後退してはいます。
ただ、16日のニューヨーク市場では、クラリダ米FRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁がテレビインタビューで、世界経済の減速についての言及や、政策金利は中立に近いと述べたことを材料に、ドル売りが加速しました。
また、イギリスのブレグジットの不透明感に感しても、合意なき離脱への懸念から、円が買われています

イタリアは予算案を再提出するもほぼ内容は一緒

イタリア政府は14日に、2019年度の予算案を欧州委員会に再提出しています。
内容的には、経済成長率や財政赤字見通しは前回案から修正せず、EUとの対立は決定的となりました。
市場では前例がないことなどから、すぐに制裁金に繋がる可能性は低いと見られていますが、予算案そのままで、財政支出を拡大しても長期的に成長には結びつかないんじゃないかと、イタリア政府に疑問を呈する声も聞かれます。
イタリアに関しては、来年中に前倒し選挙が実施される可能性も高いと見られていて、まだまだ注意が必要です。

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