低調な経済指標からの利下げ観測

3日のニューヨーク時間に発表された8月米ISM製造業景気指数が低調な内容が発表されると、円買い・ドル売りの流れが優勢となりました
ISMの結果は49.1と予想されていた51.1を割り、好況・不況の分かれ目となる基準値の50を下回ったためドル売りが先行し、米10年債利回りも一時下落幅を広げ、16年7月以来の低水準をつけたことも、ドル売りの要因となりました。

ポンドの動きには注意

イギリス議会は4日に議事進行の主導権を政府から議員側に移す決議投票を行い可決されました。
これにより、4日の議会では、野党主導で合意なきブレグジットを阻止し、離脱期限を来年1月末まで伸ばす法案の審議に入ります
ジョンソン首相は、賛成票を投じた与党・保守党の議員は党から追放する考えを示していましたが、合意なきブレグジットに不安を募らせる与党議員の造反を食い止めることは出来ず賛成多数で可決。
法案は、議会が10月19日までに、EUとの新たな合意案を承認するか、合意なきブレグジットに賛成しない限り、首相に対し、離脱期限を来年1月31日まで伸ばすようEU側に要請することを強いる内容です
これに対しジョンソン首相は、ブレグジット合意交渉においてEU側に主導権を渡すものとして批判。さらなる迷いと、遅れと、混乱を招くとして反対しています
ジョンソン首相はまた、野党側提出の法案が可決された場合には、議会を解散し、総選挙に持ち込みたい動向を表明していて、10月15日ごろの投開票を視野に入れているとされます。
ただ、総選挙を前倒して実施するには下院で3分の2以上の議員の同意が必要で、確保できるかは不透明です。

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