一時的なリスク選好

週明け月曜日の為替相場は、リスク選好の動きから始まりました。
21日に投開票された参院選では予想通り与党が議席を過半数維持しましたが、すでに織り込み済みで相場への影響は限定的でした。
米経済紙の予想で、今月末開催されるFOMCでの大幅利下げは回避と報じており、底堅い動きで推移していて、クロス円の上昇から本日東京時間ではドル円は一時、108円まで浮上しました。
現在は長期金利や株価を手掛かりに為替は推移しています。
FOMCまではブラックアウト期間となることでFRB高官による発言は無くなりますが、トランプ大統領による政策金利への言及は依然警戒が必要です。

米中貿易協議の進展

香港紙によると、米官僚は来週中国を訪問する可能性が強いとの内容が浮上してきました。
G20で引き続き交渉を継続することで合意はしていましたが、棚上げ状態になったところからの動きのため、進展期待にリスク選好の動きとなりました。
ただ、中国がトランプ大統領に対して公約していた米国農業製品の購入が実現していないことと、ファーウェイをめぐり見解が食い違っているところが貿易交渉難航の懸念が浮上してきています。

FOMCまでは様子見の相場とはなりそうですが、それまでに米中貿易問題の進展があればポジティブ要素に、イランを巡る地政学的リスクや参院選後の株価の下落、トランプ大統領の利下げへの更なる言及ネガティブ要素になります。
動かない相場に安心していたところに急に上昇下落が起こるかもしれないため、常に情報はチェックしておいたほうがいいかもしれません。

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