利下げ株価上昇と地政学的リスク

18日の下落から一転して19日の為替市場は上昇相場スタートとなりました。
ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は18日に、積極的に予防的なアプローチを取るほうがいい、現在米国の中立金利は0.5%程度と予測と述べ、ドルが一気に下落。
その後の朝方NY連銀が、ウィリアムズ総裁の発言は学術的内容であり次回FOMCにおける政策行動に関するものではないと表明し、ドルの買い戻しに繋がりました。
市場では7月のFOMCでの利下げの金利幅についてが焦点となっており、関係者からの何かしらの発言に反応しやすい地合いとなっています。
いつもは反応しないFOMCメンバーの講演やテレビインタビューなどの発言でも一気に上昇下落するため警戒が必要です。
利下げ幅をめぐっては市場の見方は二分されておりどちらに傾くか、経済指標の内容等にも振られやすい展開が予想されます。

リスクオンなのかリスクオフなのか

利下げの金利予想に振り回されている市場ですが、中東では、イラン革命防衛隊がホルムズワンで英国籍のタンカーを拿捕したと発表しました。
英国の運営会社もタンカーと連絡が取れないことを確認。
昨日はトランプ大統領が、米艦船がイランの無人機撃墜したと発表したばかりで、中東の緊張の高まりからドル買い、原油高となりました。
ユーロに対してドルが下値を拡大したことや、米セントルイス連銀総裁の、今月末のFOMCでは0.25%の利下げを実施すると予想。等の発言も合わせドル買いとなりましたが、地政学的リスクのため、スイスフランも買われ、つられての買い戻しにも繋がりました。
現在は売り買い均衡した通常相場に戻っています。相場の流れを変える情報ではなかったのですがチャートに大きくヒゲをつけての戻りなので、ドル円で売っていた人にはストップを狩られるだけになったかもしれません。
このような展開が今後もまだ続くかもしれないので要人発言等は常にチェックしておいたほうがいいかもしれません。

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