ドル円は底打ちしたのか

本日のニューヨーク市場では、ドル買いリスク選好の動きとなりました。
米通商代表部のライトハウザー代表と、ムニューシン財務長官が中国の副首相と電話で会談したことを中国の新華社通信が報道しました。
また、米通商代表部によると、10%追加関税の対象が一部製品が除外されるほか、他製品の発動を12月まで先送りすると発表し、交渉期間が拡大されると考えられます。
米中貿易摩擦の深刻化、長期化への警戒感が後退し、ダウ平均株価は+500以上の伸びとなり10年国債利回りも上昇しました。

ここまで大きく買い戻しが起こった原因は投資家内でもドル買いのタイミングを探っていたと思われます。
米国経済指標は健全な伸びを示しているのに対して、貿易方針の不透明化や世界経済の鈍化などが米経済に影響を与えるのではないかと警戒されていたのと、香港のデモイタリアやアルゼンチンの政局不安アルゼンチン株価の暴落からの新興国経済への影響など、世界経済へ与える影響が大きく、買いたくても買えない状況だったのだと思います。
そのため、良いニュースに大きく反応し、一気に買い戻しが進んだ感じだと考えられます。
現実に起こっているネガティブなニュースは未だに何一つ解決はしていないのに対して、期待値だけでドルが買われているため、今後またトランプ大統領が突発的に発した発言等が相場を大きく動かす可能性もあるため、警戒は必要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です