昨日はモデルナがワクチン開発の臨床試験の中間報告で好結果を発表したことから、市場もワクチンへの期待を高め、米株式市場ではダウ平均が最高値を更新するなどムードが盛り上がっていますが、ドル円は上値の重い展開が見られていました。
その流れが今日も続いているようで、先週に急速に高まった上値期待が後退しています。
ドル円104円台前半まで戻しており、目先は104円台を維持できるかどうかが注目されますが、103円台に下落してしまうようだと、今月安値の103円台前半を再び試しそうな気配ではあります。
市場でのドル安期待は根強く、ワクチンに関しては朗報ではあるものの、普及にはある程度時間がかかり、今冬の現状を変えるのに十分な即効性は持たないと考えられています。
少なくとも2021年半ばまでは経済の軌道を変える見込みは薄く、来年1-3月期の景気回復は小幅に留まると予想されているようです。
そのような中でFRBの低金利の長期化への期待は温存され、ドルは売られやすい状況が続くと見られています。