二転三転と振り回される米中協議

15日の為替市場では、米中通商協議に楽観的な見方が再び広がり、リスク選好の動きが再燃しました。
クドロー国家経済会議委員長が、米中第一段階での貿易合意が最終段階にあるとし、間も無く纏まるとの見方を示しました。ムニューシン米財務長官、米通商代表部のライトハウザー代表と、中国の劉鶴副首相が15日中にも電話会談を行う予定だとも報じられており、来週中にも何かしらの発表があるとの期待も広がっています。

トランプ大統領は、万が一、通商合意がまとまらなければ12月15日に中国の消費関連商品に対して追加関税を発動する計画を発表しており、この期日までに合意がまとまるかどうかが注目されるところです。

今回の発表を受け、東京時間からドル円は、円売りで推移し、日経平均も3日ぶりに反転。ダウ平均も170ドル超上昇し、米株式主要3指数が上げ幅を広げたことでさらに為替もつられ上昇しています。

ただ、気になるのはトランプ大統領の動きで、今回の通商協議について未だにコメントを出していないため、過去のパターンからも急に掌返しは無きにしもあらずなため、まだ手放しで喜ぶには早いかもしれません。

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