ECB緩和政策継続

昨日行われたFOMCでは、年内利上げ見通しが3回から4回に引き上げされ、タカ派的な内容と重なり、ドルは一気に買われました。
しかし、その後、パウエル議長の会見の内容が、タカ派的な見方を否定するようかの発言や、同時刻に対中追加関税報道も流れ一気に買われたドルの巻き戻しが入り下落しました。

ロンドンフィックスにかけ、米ドルは堅調な動きを見せています。
本日発表された5月小売売上高は前月比+0.8%と好調で昨年11月来の最大となりました
失業保険申請数も減少と軒並み好調な米経済と株価が為替を押し上げています。

ユーロは一気に弱含みへ

市場の注目が最も集まった今回のECBの会合ですが、緩和政策は継続、ドラギ総裁の会見では利上げの時期の協議はなかったことや、不確実性が増しているとの弱気発言、見通しに対して存在するリスクを軽視したくない等のユーロ圏の経済を懸念せざるを得ない内容の発言が次々飛び出し、ドラギ総裁が退任する来年夏まで金利変更なしとの内容で、ユーロは一気に下落しました。
ユーロの下落に堅調なドル買いが重なり、ユーロドルの下落が止まりません、

結局好調なのはアメリカだけ。中国も指標、金融統計が悪化し、その上、対中追加関税が早ければ15日にも発動する可能性が出てきました。
市場ではリスクオンとリスクオフの綱引き状態です。
好調な経済と株価によりドル円が111円台にきっちり乗せていくかどうかが、次の焦点となりそうです。

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