7日の為替市場ではFOMC議事録の公表待ちでしたが、公表後も為替市場の反応薄となりました。
FRBのスタッフは年内に追加財政政策を想定してましたが、特に目新しい材料もなく、反応は限定的となっているようです。
FRBは、打てる金融刺激策は既に打っていると明らかに感じており、FOMCメンバーも目先の追加策実施を示唆してはいません。
前日のパウエルFRB議長の講演でもマイナス金利導入には消極的な言及を行っていたため、これ以上は頭打ちではないかと思われてドルの動きも限定的でした。
市場は楽観的空気を崩さず
前日にトランプ大統領が民主党の景気対策案を拒否し、追加経済対策の協議を大統領選後まで一時停止すると発表したことが引き金となり、NY時間の終盤にリスク回避の雰囲気が強まり、米株も急速に下げる中で、ドル円も105円台半ばに伸び悩んでいました。
ただ、市場は実に楽観的だで、トランプ大統領は協議の一時停止を発表したものの、大統領は議会に対して、1200ドルの特別給付金や、航空業界、小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請しています。
また、自身が再選されれば、大規模な対策を打ち出すことにも言及しており、大統領選挙の結果待ちとなりそうです。
ポンドの定まらない方向性
英FT紙は、バルニエEU首席交渉官の発言を伝え「英国との交渉は10月15日以降も継続が見込まれる」と述べています。
NY時間の朝方に、英政府が10月15日までに合意の見込みなければ、協議を中止することを計画していると伝わっていたが、EU側は違う見方をしているようで、意見の食い違いから情報が錯綜しており、方向性が定まらなくなっています。