9月2週目の相場

先週末に発表された雇用統計。結果は予想値よりかなり良かったものの相場は思ったほど動かなかったですね。
雇用統計の結果がいいと経済が良い、株価も良く、結果利上げにつながるとのことでドルが買われるのですが、結果が良くても9月の利上げは確定、年残り一回の利上げに至っては、この雇用統計の結果がいかに良くても、もっと不確定要素が多く、むしろ通商問題が要因になってくるため、今回の指標では思ったより動かなかったんだと思います。

自民党総裁選は安倍総裁の三選が濃厚

7日に告知され、20日投開票の自民党総裁選ですが、安倍総理の三選が濃厚になってきました。
その際、市場の反応は限定的だと思われます。
ただ石破元幹事長がサプライズ当選してしまうと、市場はどのように動くか、全くの未知数のため、注意が必要です。

ユーロはイタリアの財政赤字が焦点に

イタリアはインフレ投資などを2019年度予算に盛り込む姿勢を見せており、財政赤字がEUルールのGDP比3%を超えるとの懸念が出てきました。
その後、報道で、連立政権は財政赤字のGDP比2%〜2.5%を目指すとされており、市場に安心感をもたらしました。
ただ、予算案の詳細はまだ明らかになっておらず、仮に財政赤字目標が、現実性にかけていると市場が判断してしまえば、さらにイタリアとドイツの長期金利の金利差が拡大し、ユーロ売りにつながる可能性があります。

13日にはECBの会合があります

ここでは量的緩和の年内終了がどうなるのか、気になるところです。
前回の会合同様に、政策金利を少なくとも、2019年夏まで据え置くとの判断が示されそうです。
ドラギ総裁が会見で、貿易摩擦の影響や、利上げを求める一部の政治圧力に対してどのような発言をするのかに市場は注目しています。

ブレグジットはアイルランド問題に進展

ブレブジットの難関問題の一つであるアイルランド国境問題ですが、EUがイギリスが受け入れやすい提案を行えば交渉自体が前進する可能性がでてきました。
この問題、結構根っこが深い割に経済問題しか話題にならず、どうなっているのか気になるところだったのですが、具体的な内容はまだ確認できていませんが、解決に向けて進展があったようです。

トルコ中銀の政策金利発表

新興国通貨の関心が、トルコリラから南アフリカランドドルに移り、投資家が一気にランドドルに売りを仕掛けていますが、9月13日に、トルコ中銀は政策金利を発表する予定で、その結果再びトルコリラの乱高下が始まるかもしれません。
13日の会合では、トルコの8月の消費者物価指数が前年比+17.9%と、現在の算出方法が導入された以来の高水準を記録したことや、
対米ドルでのトルコリラ安が加速したこと、
トルコ中銀が9月3日の声明で「インフレ見通しに関する最近の動向は、物価安定への重大なリスクを示している」と指摘し、「中銀は物価安定を支援するために必要な行動をとる」と強調。最近の動向を踏まえ、9月の政策金利会合で金融スタンスを調整すると表明したことから、利上げが決定される可能性が高まってきました。
市場の関心は利上げのあるなしではなく、利上げ幅がどれくらいになるのかに焦点が移っているとみられています。
市場では、インフレ抑制や、トルコリラ防衛のためには、少なくとも5%の利上げが必要との見方があります。そのため、利上げになったとしても、利上げ幅が5%未満の場合、再びトルコリラの下落につながる可能性があるかもしれません。

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