弱いファンダメンタルズ

19日の為替市場ではドル円は再び103円台に値を落としています。
NY時間に入ってドル売りが再び優勢となっており、ドル円も上値を圧迫されている状況です。
世界各国で感染拡大が悪化しており、東京も警戒レベルをこれまでの最高に引き上げ、米国では死亡者数が25万人を突破する中で、リスク回避の雰囲気も見られ、序盤の為替市場はドル買いが優勢となっていました。
ドル円も104円台に戻していましたが、買い上がったところで戻り売りからの下落となっています。

ドル円は104円台を維持できていない格好となっており、下値警戒感を強める流れで、目先は今月安値の103円台前半が意識されそうです。

米国債利回りも低下しており、ドル円を圧迫している面もあります。
市場ではワクチン開発への期待が高まっており、インフレ期待から先週の米国債利回りは急上昇し、イールドカーブもスティープ化が進んでいました。

しかし、今年はFRBの低金利長期化のコミットもあり、米国債の実質利回り(名目利回りー期待インフレ率)はマイナスに転じ、ドル下落の最大の推進力となっていて、なかなか上昇トレンドへと転換するのが難しい状況が続いています。