厳しい経済状況

20日の外為市場では、新型コロナウイルス再拡大で短期見通しが悪化、米国経済も欧州経済と同様に2番底入りが懸念され、追加緩和の可能性からドルの軟調推移が予想されています。

市場関係者は、2021年の経済でV字型回復への期待も強めているものの、今後数四半期の回復は険しい軌道になると警戒色を強めています。
カプラン米ダラス連銀総裁は「経済のリスクは全て下向き」で、今後、2四半期は困難な状況に陥る可能性を指摘、経済が再びリセッションに陥ることも除外しないと警告しています。
JPモルガンのエコノミストは来年第1四半期のGDP見通しをマイナス成長に修正しました。

そんな中、米財務省はFRBのコロナ緊急支援策の一部を年末で失効させる決定。
延長を要請していたFRBとは意見が相違。投資家も一部も緊急支援の終了は時期尚早と懸念を強めています。
ムニューシン米財務長官はその資金を融資ではなく、中小企業支援などにあてるべきとの考えを示しており、今後どのような形で経済に影響を及ぼすのか注目されます。