ドル円は昨年4月以来の高値

20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は底堅い動きを見せています。
111円台後半で下値の堅さを確認すると、NY勢の参入後は買いが再開し、依然として円売りの動きが目立つなか、昨年4月以来の高値となる112.23円まで上値を伸ばしました。
2月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数や1月米景気先行指標総合指数は予想を上回っており、米経済指標は連日で堅調な結果が目立っています。

昨晩は、FOMC議事要旨(1/28-29開催分)議事録の公表がありました。
内容的には経済の成長が緩やかなペースで継続すると楽観的なメンバーの見通しが明らかになった他、
1)貿易緊張の緩和
2)ブレグジットリスクの後退
3)世界経済の成長安定
4)下方リスクの低下、を指摘した一方で、貿易に関する不透明感が存続していると加えられています。
また、新型肝炎が新たな世界成長リスクに加わったとの警告内容もありました。

リスクが存続するものの、成長見通しを修正する段階ではなく、今のところ政策金利は「適切」との見解で、2020年、2021年の成長は減速する前にいったん潜在的水準を上回ると見ています。

注目されていたバランスシートに関しては第2四半期にはTビル(国庫短期証券)購入を縮小していく方針を繰り返しています。
リスク資産価格に関しては一段と高い水準との見解。準備を修正する策は金融政策の変更ではないと再表明。
FOMCの言及にもかかわらず市場ではFOMCによるTビル購入は「QE」との見方が根強く、株式相場を引き続き押し上げる形となりました。

昨日から続く円売りの動きで、明確な材料が分からず、色々な要因が重なっての上昇だと見られています。
特にヘッジファンドなどの大口の円売りオーダーが大量に出ており、今後も円取引には十分な警戒が必要となりそうです。

一応forexliveの記事では円が売られた8つの理由ということで、
1.特に2年および5年債で世界の中央銀行から見られるドル需要
2.日本人は年末に向けて動く
3.短いカバーとストップでの走行
4.110.00のブレイクで取引され、コロナウイルスの恐怖に関連する円オプションの急増
5.USD / JPYおよびEUR / JPYのショートカバー
6.経済の一部を支援する中国の措置により、避難先の需要が減少した
7.技術的な勢い
8.日本不況の心配
との理由も上げられています

https://www.forexlive.com/news/!/eight-culprits-for-yen-weakness-20200219

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