米中貿易摩擦・ブレグジット問題を背景に冴えない相場が続いていますが、24日のニューヨーク為替市場では、米国の27日のメモリアルデーを控え、世界的な景気減速懸念の再燃や、英国の動向、欧州議会選挙でのEU懐疑派躍進への警戒を背景に、リスク回避の取引が続きそうです。
前日のニューヨーク市場での取引終了近くに、トランプ米大統領の、中国の習近平国家主席とG20会合で会う、中国と貿易で合意に至る可能性はかなりあるなどの発言が流れてきましたが、株、原油、長期金利、ドルなどこの発言に特に反応せず、米中通商協議については市場では長期化するという観点で捉えられているように見られました。
本日はニューヨーク株式市場でのダウの上昇を受け、米10年債利回りが上昇し、ドル円は底堅い動きを見せています。
英国ではメイ首相辞任表明
メイ首相は本日、6月7日に保守党党首を辞任すると表明。保守党の時期党首、そして首相にはEU離脱京子はが就任する可能性があり、合意なき離脱のリスクが高まっています。
10月末の離脱期限は再延期される可能性が高いと見られています。
ただ、10月31日の離脱期限を前に英国とEUが何かしらの形でぶつかる展開が予想されており今後の動向に注目が集まります。
欧州議会選挙の投票も23日に始まり、加盟28カ国の市民が4日間に渡って投票を行います。
現在多数の議席を持つのは中道右派の欧州人民党と中道左派の社会民主進歩同盟で、両会派が議席の過半数でした。
今回の選挙では欧州懐疑派やポピュリズム政党の躍進で議席を減らすと見られています。
欧州で難民問題やユーロ危機、テロなどが起こると常にポピュリズム政党が勢力を拡大しています。
コメントを残す