ブレグジットの延期、合意なき離脱回避

メイ首相とEU首脳は、ブレグジットの期日を延期することで合意しました。
無条件での延期で4月12日まで。
英議会がメイ首相の協定案を可決すればさらに5月22日まで延期になります。
ただ、英議会が協定案を否決すれば、メイ首相は4月12日に合意なき離脱をするのか、さらに長期の延期を要請するのか、決断を迫られることになりそうです。

23日にはロンドン中心部でブレグジットに抗議するデモが開催

ブレグジットに抗議する大規模なデモの参加者は国民投票の再実施を英国政府に訴えました。
また、英国では500万人以上の国民が英政府に対してブレグジット撤回を求める嘆願書に署名しましたが、シナス報道官は、嘆願書についても留意するとしたうえで、英政府がわれわれに別の手段を伝えてこない限り、われわれは英国がEUを離脱するという仮定のもと取り組んでいくと述べました。

ちなみに2016年に行われたイギリスのEU離脱を問う国民投票では、有効投票数99.92%で離脱派が1700万票以上集めています。
離脱が最も多かったのはロンドンを含むイングランドで、逆に残留が多かったのは、北アイルランド、スコットランドでした。
離脱派を先導してたリーダー格のボリス・ジョンソン前ロンドン市長や、イギリス独立党のナイジェル・ファラージ党首は、主にロンドン周辺の労働者を煽った挙句に、選挙で離脱が決定した後、ジョンソン前市長は、英国次期首相への不出馬を表明し、ファラージ前党首は党首辞任を相次いで発表していました。
ちなみにメイ首相は離脱反対派で、賛成派がいかに無責任だったか、EU離脱にしても良いことばかり強調して、デメリットをほとんど話さず、今回の結果になったと言えるかもしれません。

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