2019年初めのFOMCでは、市場の予想通り政策金利の据え置きを発表しました。
今回のまとめでは
ハト派の内容としては、
委員会はさらなる緩やかな利上げが経済活動の成長や強い労働市場の持続に一致すると判断とのフィワードガイダンスを削除、
委員会は経済見通しのリスクは均衡と判断との文言を削除、
さらなる政策変更に辛抱強く望む、
バランスシート縮小方針、自動的から必要とあれば、規模や構造の修正をする必要がある、
市場ベースのインフレは低下したとの内容で、
タカ派の内容としては、
経済活動は堅調に拡大、雇用は引き続き強い、
コア、インフレは2%前後
声明では政策金利の調整を様子見すると言及し、2019年中に2回を見込んでいた利上げシナリオを棚上げする考えを示しました。
世界的な株安などを受けて、17年秋から続く保有資産の縮小も修正する用意があると明言しています。
FRBは18年12月の前回会合で年4回目の利上げをしました。
19年中にも2回の追加利上げに踏み切る政策シナリオを発表しましたが、パウエル議長らは年明け以降の公演で利上げを棚上げする考えを示していました。
そのため、今回のFOMC後の声明文でも、委員会は先行きの政策金利の調整を様子見するだろうと明記しました。
前回会合後の声明文に盛り込み、若干の段階的な追加利上げが正当化されるとの文言も完全に削除しています。
パウエル議長は、利上げの根拠は弱まったと発言し、不透明感の原因として、政府機関閉鎖、欧州や中国の経済の弱さ、貿易やブレグジットなどを上げた上で、FRBは様子見ができる余地があると政策変更に辛抱強く対応することが可能だと確認。
バランスシート政策に関して柔軟な姿勢を見せたものの、同時にバランスシートを主要な政策手段として利用するつもりはなく、あくまでもFF金利やフォワードガイダンスが金融政策での主な手段であることも強調しました。
先物市場ではFRBが年内の利上げを見送るとの予測がすでに7割の確率まで高まっています。
このFOMCでの発表を受け、ダウ平均株価も上昇し、これを受け日経平均も上昇に転じています
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