6月の為替の材料

先週6月に入ってすぐ雇用統計がありました。結果は良好で市場でも好印象で、利上げ回数予測も4回説が11%から32%に急上昇し、ドル円も上昇しました。
ただ、金曜日の発表の1時間前にトランプ大統領が「雇用統計の数値をたのしみにしている」とツイッターでつぶやいてます。本来なら政府関係者は雇用統計公表後1時間まではコメントしない取り決めになっているのにこれが問題にならないことが問題です…

イタリアでは新政権が誕生

イタリアの政治問題、新政権が誕生し、一旦は収束したかのように見えますが、政治基盤は弱く、そのうえ、政治中枢にはユーロ懐疑派が陣取っています。
スペインでも議会が内閣不信任案を可決、欧州では政治不安が一旦終了という感じでユーロ買いの流れになりました。
ただ、先延ばしにしただけで、解決はしていないため、今後どうなるかにも注目です。

G7財務相・中央銀行総裁会議が2日閉幕したました

アメリカが会議の直前にEU=ヨーロッパ連合やカナダに対して、鉄鋼製品などに高い関税を課すことを決めたことで各国から激しい反発を受け、孤立が浮き彫りになる形となりました。
しかし、トランプ大統領は貿易戦争に負けられないとして、対立もいとわないという姿勢を強調しました。
トランプ大統領はG7の閉幕後、ツイッターに、「8000億ドル近い貿易赤字を抱えて、貿易戦争に負けるわけにはいかない」と投稿し、対立もいとわないという姿勢を強調しました。
世界経済のリスクになっている保護主義的な政策の広がりに歯止めをかけるための議論は、今月8日から始まるG7サミットに持ち越されることになった感じです。
今週末には日米首脳会談もあります。ここでも関税関係の議論はなにかしら行われると思います。
来週行われる米朝首脳会談、今週末の日米首脳会談と、まだ相場の懸念材料は多いため、雇用統計での良好な結果を得てもいまいち上昇しきれない相場ではあります。
長期金利の動きも重要となりそうです。ただ、先週末時点でのリスク警戒感によるオプション買いは後退しているみたいです。

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