先週末はニューヨーク為替市場で20日にかけてドル円は3日連続下落しました。
ブラード米セントルイス連銀総裁が「現在の米国のGDPは強いが和らいできている」「FRBはさらなる利上げは遅らせるべきだ」と発言したことでのドル全面安となったほか、トランプ大統領が「米国が金利を上げてドル高になる一方、中国やEUや日本などが自国通貨を操作し、政策金利を低く抑えている」と批判した事もドル売りの下落を加速する要因となりました。
その後ホワイトハウスが恒例の火消しに走り、「トランプ大統領のコメントはFOMCの金利決定に影響しない」と発表したことから、ドルは一旦下げ止まりましたが、
日銀が30から31日の金融政策決定会合で鈍い物価動向を踏まえ、物価2%目標の実現に向けて金融緩和策の持続可能性を高める方策の検討に入ったと伝わり、再びドル売り相場となりました。
ユーロの買いもあり、全体的にドル売りでの週末為替相場のクローズとなりました。
7月26日のECB理事異界をはじめとし、8月上旬にかけて主要国の中央銀行の会合が開催されます。
政策変更が予定されるのは8月2日のBOEだけです。
ここでは17年11月に続く2回目の利上げが決定されているとの見方が市場では有力です
ただ、カーニー総裁が17日に「ハードブレグジットは多大な影響を持つため、BOEは危機対応策を準備しつつある」と述べました。
少なくともカーニー総裁はブレグジットの詳細が決まる前に金融政策を変更することに慎重な姿勢みたいです。
ECBでは利上げはしばらくないとの見方です。
今回の会合でも新しい材料が出る可能性は低そうですが、ドラギ総裁の記者会見やその他メンバーの発言などがユーロ相場の材料となる可能性はありそうです。
先週は突然のトランプ大統領の発言により、ドル相場が下押しされ112.24のラインも割り一気に下落しました。
ただ日足で見るとまだ上昇トレンドの傾向にあるため、週明けにどのくらいドルが買い戻されるかに注目が集まります。
利上げに関する観測が後退すると為替は売られますが、株価は上昇する可能性があるため、週明けの日経平均とダウは注目しておきたいところです
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