米ドル一段高

米国債利回りが上昇を続けています

通商をめぐる対立が本格的な貿易戦争に発展する恐れがあるという懸念が後退。米中は相手国製品への関税措置を発表したが警戒されていたほど高くなく、安心感につながりました
米国の10年債利回りはFOMCを来週に控え、5月以来の高水準に達しています。
3.9%で上値を抑えられていますが、ここを越えるとまた一段上昇しそうです。

米10年債利回りについて、米国債が買われるとドル買いにつながるのはなぜなのか、特にアメリカ、日本、ドイツの国債利回りは他国の利回りと比べて安全な資産と考えられている分、利回りは低い傾向にあります。
この低いはずの国債利回りが上昇しているということは、投資家たちが国債を売っていることを表しています。
国債のような小さな利回りの資産ではなく、もっと利回りの良い資産を保有しようと考え動いていることが推測され、世界経済が安定していることへの安心感から、リスクの高い資産を保有しても投資額を回収できるという心理につながり、リスクオン相場へとシフトしていることを意味します。
つまりは、アメリカ国債利回りが上昇すると米ドルが買われるのは、リスクオン相場につながっているイコール株を買われているので国債を買う人が減り、金利を上げて国債を買ってもらうように誘導しているのです。
この米国債利回りと、株価に関しては、為替と連動するため動きを決める材料となります。

自民党総裁選は安倍首相が3選し、アベノミクス継続期待での円安、上昇トレンドは安定して継続しています。

来週26日にはFOMCを控えています。

現在、FRBは中立金利を2.9%とみています。
現在の政策金利は2.0%とより緩和的な水準であり、中立金利に達するにはほぼ1.0%の利上げが必要になります。
FRBは現在、0.25%ずつの金利の引き上げを行ってきました。
この調子でいけばあと4回の利上げが行われると考えられます。
来週のFOMCでの利上げはほぼ確定されていますが、利上げの後、新興国通貨は大きく影響を受けるかもしれないので注意が必要です。

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