16日の相場は、サウジ石油施設への攻撃を背景に地政学的問題を材料とした有事のドル買いは、米国が介入して当事国となればドル売りの要因となりますが、トランプ大統領が戦争を望まない姿勢を示しており、この面ではドル売りが強まる懸念はまだ高くなく、FOMCを控え様子見の相場となっています。
市場ではFOMCでは利下げが確実視
FRBは今回の会合で0.25bpの利下げが確実視されています。
トランプ大統領はインフレが弱く、FRBに大幅な利下げを実施し、政策金利をゼロ%にすべきとの要求を継続していますが、米国の労働市場や消費は依然強く、成長が支えられるとの見方からタカ派的な利下げ予想となっています。
市場では今回を含め、本年あと2回の利下げ与党となっていて、今回の会合ではスタッフの予測が発表されるほか、パウエル議長の会見も予定されており、今後の金融政策の方針によってドルが買われるか、売られるか転換点となりそうではあります。
タカ派的なFOMCの予想やドル不足が影響した短期調達コストの上昇でドルは堅調に推移すると見られます。
原油価格は高騰
サウジアラビアの石油施設が攻撃を受けたことに伴い原油価格が高騰しました。
1日の上昇率としては2008年12月以来の大きさとなったことが材料視された感じです。
その後、ロイターニュースで、サウジアラビアの原油生産は当初予定されていた以上に回復が早い。2週間から3週間で通常の状態に戻るとの報道を受け、値段を戻しつつあります。
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