米中協議の行方

25日の為替市場のドル円は、24日に米中高官が第1段階貿易合意を巡り電話会談を行ったことや、新型コロナウイルスのワクチンや治療薬承認に向けた期待感が高まっていることで、リスク選好地合いが高まっています。

米中協議の今後の展開

米中第1段階通商合意が発効した2月14日から6か月目の8月15日に予定されていた履行状況を検証する米中協議は、トランプ米大統領により無期延期されていたものの、昨日、電話による建設的な協議が開催され、米中両国は合意の履行を前進させるための環境作りで合意した、と報じられています。

中国外務省報道官が「米国との通商交渉についてのコメントは保留する」と述べていることは気ががりですが、無期延期を指示していたトランプ米大統領の見解に要警戒となりそうです。

注目の集まるジャクソンホール

27日のジャクソンホール会合で予定されているパウエルFRB議長の講演『金融政策の枠組みの再構築(The Monetary Policy Framework Review)』では、金融政策を微調整し、積極的な刺激策を従来の見通しよりも長期間堅持する可能性が期待されています。
7月FOMC議事要旨で、インフレ率2%上限の撤廃が示唆されましたが、インフレ率2%超えを容認するフォワードガイダンスにより、パウエル・プットが発動された場合、ドル安トレンドが長期化する可能性が高まることになりそうです。