来週の先行きを睨む展開

10日の為替市場はドル売りが優勢となる中でユーロドルは買い戻しが優勢となっており、1.13ドル台を再び回復しています。

来週はEU首脳会談が予定されており、欧州委員会から提案されている復興基金について協議されるものと見られます。
一部の加盟国からは不満も出ており、それに伴って妥協案も出ているようですが、今回の会談では、合意は形成されないと見られているみたいです。
ただ、今回の協議で合意できなくても、7月後半または9月後半までには合意できると見ているようで、ユーロのネガティブな反応はさほどないとの見方も出ています。
来週のEU首脳会談は17日、18日に予定されています。

ドルを大きく左右する大統領選挙の行方

11月の大統領選で民主党から立候補しているバイデン氏が経済政策を発表しました。
米国製品購入などに7000億ドル(約75兆円)を使うことを柱に、少なくとも500万人の雇用を創出する計画で、「AI」や「5G」などにも積極的に投資することを謳っています。
政策の細部にわたる情報はまだ入ってきていませんが、支持率でトランプ氏を大きく上回っているだけに、その内容は注目されます。
ただ、法人税引き上げや移民受け入れなど、トランプ氏ほどウオール街寄りではなく、減税なども縮小されると見られ、株式市場にとってはネガティブだとの意見が一般的です。