ワールドカップの結果に盛り上がっているところですが、昨日発表された1月から3月までのアメリカの国内総生産(GDP)の確定値が予想外に下方修正されたため、景気への楽観視が後退し一時ドル売りが優勢となりました。
その後、FRBによる米銀対象のストレステスト(健全性審査)の結果発表を控えて株式市場が上昇に転じ、債権の利回りも上昇、再び、上昇に転じました。
ちなみにこのストレステスト、米国持ち株会社を持つ外銀6行が初めてストレステストを受けドイツ銀行を除くすべてが合格。
唯一ドイツ銀行の米部門でリスク管理機能やデータ能力、ストレス下での対応を予測する際の手法と想定の脆弱さ、内部管理の不備を指摘され不合格になりました。
本日の相場は、月末・四半期末・半期末にあたるため、急な売買に警戒してください。
米中間の報復関税は7月6日に第一弾輸入関税(340億ドル相当)が予定されており、それに続いて7月末に第二弾(160億ドル相当)、そして2000億ドル相当に対する輸入関税により、貿易戦争への突入が警戒されています。
日米間の通商問題に関しては、7月に予定されているライトハイザー米通商代表部代表と茂木経済財政相による通商協議で、自動車輸入関税、そして円安是正が警戒されています。
米国にとって日本は第3位の貿易赤字相手国であり、為替操作国認定での監視対象になっているため避けられない問題になると思います。
ドル円の動きは相変わらず200日線を挟んだ攻防になっています。
方向性を決定する材料がないため底堅く上値も限定的です。
株価は良く、金利もいいし年4回の利上げも視野に入ってこれだけの材料なら上昇相場なのですが、貿易戦争への懸念があり、いつ暴落するような事態になるとも限らないため、買い進めるのもためらわれます。
とりあえずの通商問題に関して、何かしらの動きが見られない限りこう着状態になりそうです。
急な会談や、要人発言等注意しておいてください。
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