安倍首相が辞任を正式表明

28日の為替市場では、円高とドル安が進行となりました。
安倍首相が会見で正式に辞任を表明した事によりドル円が大幅下落。
これに反応してドル円は106円割れから105円台前半へと一段と下落しました。
クロス円も東京午後からの円高の動きが一段と進み、ユーロ円は125円台半ば、ポンド円は140円近辺へと下落。
それと同時に各通貨でのドル安の動きも継続し、ユーロドルは一時1.19台乗せ、ポンドドルは1.33手前へ、豪ドル/ドルは0.73台乗せへと上昇しました。
前日のパウエル議長演説後はドル安の動きが強まっている。円高とドル安では円高の動きのほうが強まっています。

東京午後に突然、安倍首相辞任報道が流れたことで、市場に与えるインパクトが強かったようです。
海外勢にとってはアベノミクスは日銀の超緩和策とともに円安誘導を想起させるものだった為、その立役者の安倍首相の辞任表明で、今後の円高リスクへの警戒感が広がっているのかもしれません。

安倍総理辞任の波紋

ドル円は105円台前半での取引で、東京昼過ぎまでは買いが優勢で、高値を106.95レベルに広げていました。
しかし、午後2時過ぎに安倍首相が辞任の意向固めると報じられるとその後は円高方向に転じ、ロンドン序盤には安倍首相が会見で正式に辞任を表明しました。
ロンドン勢も円買いの動きを強めており、106円台割れから105.30台へと下げ続けている。アベノミクスといえば円安を連想させるものだっただけに、安倍首相の突然の辞任劇は海外勢にとっても円買いを誘発させるものだったようで、今後本格的に後任人事や今後のスケジュールなどで円や株価に影響が出る可能性がかなりの確率で出てきそうです