月末ロンドンフィキシング

30日のマーケットでは、米株式市場は大幅高となっているにもかかわらず、為替市場はこのところ定番となっているリスク選好のドル売りは見られていません。
本日は月末および期末ということもあり、ドルショートのポジション調整が活発に出ているものと思われます。

日本時間0時のロンドンフィキシングにかけて急速にドル売りが強まり、ユーロドルは1.17ドル台半ばまで戻す場面もみられた。しかし、流れは続かず、フィキシングを通過すると上値が重くなっています。

欧州で感染第2波の拡大が強まる中で、ユーロ圏の景気回復への不安感も高まっている模様で、一部からは第3四半期のユーロ圏GDPは力強い回復が期待されるものの、感染第2波が拡大する中で、その力強い回復は続かず、徐々に鈍化して行くとの見方も有力視されています。
今年は8%のマイナス成長、来年は5%の成長に留まるとの予想も出ています。

ただ、FRBが低金利の長期化姿勢を強める中で、ユーロドルは上げを維持し、それがECBへのプレッシャーにつながるといわれており、それを受けてECBは12月に、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を5000億ユーロ拡大するとみているようです。