ユーロは上昇、ポンドは様子見

29日の為替市場でユーロドルに買い戻しが続いており、1.17ドル台を回復。
1.17ドル台前半の水準も回復しており、更なる上値期待を高める展開が見られています。
1.17ドル台前半は8月には強い下値サポートとして意識されていただけに、その水準を回復して来たことはリバウンドに向けて弾みとなっているようです。

本日は9月のユーロ圏の景況感指標が発表され、欧州では感染第2波が拡大しており、スペインやフランスでは規制を再導入している状況。
そのような中で景況感の悪化も心配されていたが、意外にも回復の持続を示す内容に驚きも出ているようです。

しかし、市場関係者の間ではユーロ圏の景気の先行きに慎重な声も多く、GDPがパンデミック前の水準に戻るには少なくとも2年はかかるとの予想も聞かれています。

ポンドは停滞

本日から10月2日まで英国とEUが通商協議を行う予定です。
10月15日期限を前に、最終ラウンドとなる会合で、漁業権などで双方の歩み寄りが期待されています。
この話し合いにより、ポンドの動きは制限されており、動向を伺う相場となっています。