12日の為替市場では米中貿易協定の合意期待が高まり、リスク選好の動きが活発化しました。
中国政府が外国企業へのアクセス拡大を計画していると、米ストリートジャーナルが報じ、さらにトランプ大統領はロイター通信とのインタビューで、もし米中貿易協議を助けることになるなら、中国最大のテック、ファーウェイ幹部の司法省のケースで介入も検討すると言及。
トランプ大統領はまた、米中貿易協議は順調で、貿易協定に関して明らかに明らかになるまで、対中輸入製品の関税を引き上げないことを公約しました。
トランプ大統領がまだ壁を諦めきれてません
11日の市場の下落の原因となった民主党幹部との議論は、メキシコ国境沿いの壁建設のための予算50億ドルをめぐる議論でした。
トランプ大統領は、この予算案が通らなかったら政府閉鎖も辞さずとテレビの前で公言。政府閉鎖というキーワードに反応し売りへと転換しました。
本来、非公開のはずの民主党幹部との話し合いで、意外性もサプライズとなり、2019年から始まるアメリカのねじれ議会の混迷ぶりが感じられました。
政府閉鎖リスクに関しては、アルゴリズムは売りへと反応したみたいですが、アナリストの大半は影響が限定的と見ていて、甚大な影響を及ぼすとは考えられないと思われているみたいです。
政府閉鎖もメキシコの壁予算に限定されている現在はさほど影響はないと考えられるのですが、ねじれ議会によって歳出上限・財政赤字懸念が顕在化して、米国債の格下げなどの問題が浮上してくると、市場も無視できなくなってしまいそうです。
イギリス与党、メイ首相の信任投票へ
混迷を極めているイギリス議会ですが、与党・保守党は12日夜(日本時間13日未明)にメイ首相の信任投票を行うことを決めたみたいです。
ブレグジットの議会採決を土壇場で延期したことへの反発が高まり、投票を求める同党の議員数が必要数である下院議員の15%の達しました。
不信任が過半数となれば、メイ首相は党首を辞任し、首相交代となります。
ソフトブレグジットか、それとも合意なき離脱か、イギリスではブレグジットの出口が見えなくなっています。
党のルールでは信任投票を一度実施すると、原則1年間は再実施できないため、今回、反メイ派はタイミングを見極めての判断みたいです。
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