23日の為替市場はリスク選好のドル売りが強まる中でドル円は売りの流れとなりました。
東京時間には107.20円近辺まで上昇し、107円台を回復していたドル円相場ですが、ニューヨーク時間になると一気に売りが加速。
市場では材料が見当たらず、ナバロ米大統領補佐官がマスコミでのインタビューで、中国との貿易合意は「終わった」と述べたと報じられ、市場はリスク回避を強めていたことや、トランプ大統領が、中国との合意は「全く損なわれていない」と説明したことで、市場には安心感が広がり、リスク選好のドル売りとなったとの見方。
他にもソフトバンクグループがこの日、同社の持ち分法適用関連会社で米通信大手のTモバイルUS株を売却すると発表し、具体的な金額は今後公表されるが、市場価格から算出した売却規模は約210億ドル(約2兆2000億円)であり、市場では「巨額の円転(ドル売り・円買い)が見込まれる」との思惑が高まっていた事などが材料視されてはいます。