12日のニューヨーク市場では、ドル安の流れの中で、ユーロドルは再び1.18ドル台に戻す動きが見られました。
東京時間には過熱感からの調整の動きも見られ、1.17ドル台前半まで値を落としていたものの、1.16ドル台後半に来ている21日線を試すことなく反転しています。
ただ、最近のユーロドルの上昇は終わりに近づいているとの見方も出ていて、今週、米国債利回りが上昇しており、ドルに関心が戻って来つつあります。
市場は第3四半期のデータへの期待を高めているが、その発表により市場の楽観ムードは急低下する可能性があるといわれています。
資金は安全資産への急速な戻りを見せ、それに伴いドルに資金が戻るとみているようです。
タイミングとしては流動性が通常レベルに戻る9月の可能性も考えられます。
ポンドドルは1.30ドル台半ばと底堅い動きもみせているものの、ユーロに比べれば上値が重い雰囲気は否めないです。
この日は第2四半期の英GDPが発表になっていたが、前期比で20.4%のマイナス成長と、他のG7各国の中で最悪の結果となりました。欧州でもスペインよりも悪い結果です。
英経済は2023年までパンデミック前の水準まで回復する見込みはないとの声も出ており、欧州5大経済圏の中で、英国は回復が最も遅れている国の1つとなっており、インフレも不安定な中で、財政、金融政策も極めて緩やかなままであることが予想されています。
第3四半期にポンドは、ユーロのみならず、ドルに対しても下落が予想され、ポンドドルは向こう3ヵ月に1.27までの低下も見込まれるとの声も聞かれます。