25日の東京市場では、世界的な株安が円高圧抑を強める展開が続きていました。
前日のニューヨーク市場を受け、日経平均は800円を超える下げ幅となり、アジア株は全面安で、円は対ドル以外でも幅広く買われています。
米株安については、決算や経済指標の下振れなどさまざまな要因がありますが、米国でオバマ前大統領やヒラリークリントン元国務長官、CNNに宛てた爆博物とみられる不審物が相次いで見つかった事件で、市場がリスクに対して神経質になったとの側面もあったみたいです。
SMBC日興証券の野地氏によると、「世界的な株安を背景とするリスク回避のドル買いが、円買いに先行している。ただ、リーマンショック後も当初はドルが買われたが、その後は逆資産効果が実体経済におよび、ドル売りへ傾斜した。今回も株価下落が継続すれば、最終的にはドル安円高の流れとなる」と話しています。
上昇を続けている株価の調整になるのか、この後下落がさらに進むのか、現在は為替には調整の買いが入り、ドル円は上昇しています。
この後、ECB理事会の会合が予定されていますが金融政策は据え置きが見込まれ、ドラギ総裁の会見が焦点となります。
ユーロ圏の経済指標からみても、ECBの強気な見解は想定しにくく、来年夏以降の利上げ時期の前倒しは見通せません。
また、イタリアの財政問題をめぐるEUとの対立もあり、引き締め姿勢後退となれば、ユーロ売り、ドル買いの流れになりそうです。
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