ニューショークの為替市場では、金利先高感を受けたドル買いが加速し、昨年11月以来の高値を更新し、節目である115円も視野に入りました。
3日に発表された米国の雇用関連指数が予想を上回ったほか米9月ISM非製造業景況指数も21年ぶりの高水準に達するなど、FOMCの追加利上げを後押しする結果となりました。
イタリアは赤字2%水準の予算策定を目指すとの観測
先週予算オーバーでユーロの売りを加速させた問題のイタリアの財政赤字。ここにきて再び2%水準内に抑えるとの観測が出てきてユーロの売り緩和になりましたが、前回はこの観測が出た時には、イコールイタリア問題解決みたいな空気でユーロの上昇を後押ししましたが、さすがに2回目ともなると疑心暗鬼になるのか、さほどユーロの買戻しには動いていません。
本日のパウエル議長の講演はドル買を後押ししました。
本日行われたパウエル議長の講演では米経済は極めてポジティブ、まだ中立的な金利水準には遠い、中立金利を超える可能性があるなどとの発言により、全体的にドルの買いに入りました。
金利の打ち止め観測を織り込んでいた梯子が外された感じですね。中立金利はだいたい3%〜3.5%と言われていて、それを超える利上げを行うとすればどこまで上昇するのか。ちなみにリーマンショックのときで金利は5.24%でした。
過去の株式市場、ニフティフィフティ、ブラックマンデー、ITバブル、リーマンショック、この4つの暴落が起きた時の平均金利は6.23%でした。
ちなみにこの4つの暴落、利上げ開始時の金利に着目すると、どれも1.0%以上の水準であり、ゼロ金利政策からの利上げとは状況が異なります。
利上げ開始時の金利が低ければ低いほど、暴落までの金利上昇幅が大きくなっています。
中立金利で押さえとけばよかったのにという結果にならなければ良いのですが…
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