1月最後の週の相場

28日の為替市場はボラティリティ少なく推移。

今週は、明日以降の英議会でのEU離脱代替案などの採決や、FOMC、米中の閣僚級貿易協議を控え、イベント見極めムードで全体的にも小動きになっています。
米ウォールストリートジャーナル紙によるFRBが保有資産縮小の早期終了を議論との記事が市場では意識されていて様子を伺うような動きが続きそうではあります。
30日のFOMC結果発表、パウエルFRB議長会見に対して、資産縮小の終了などハト派な思惑が強まりやすい状況にあります。
逆に株にとってはこういった背景が底堅い動きに繋がりやすく、株価に支えられてリスク選好の円売りドル買いに繋がり、ドル円の下値を支える可能性はあります。

連邦政府機関の一部閉鎖を一旦中断

トランプ大統領は25日に、昨年末から続く政府機関の一部閉鎖を一旦中断しました。
2月15日までのつなぎ予算を確保する予算案に合意したと発表しています。
昨年12月22日以降無給だった政府職員80万人に遡って全額支給すると述べています。
政府再開を可能にした今回の予算措置に、壁の費用は含まれていません。
トランプ大統領は、非常に強力な代替案はまだ使うつもりはないと述べ、これは議会の予算決定権を迂回するための国家非常事態宣言のことだと受け止められます。
大統領が非常事態を宣言すれば、軍事予算を壁の建設に回せるかもしれませんが、そのような方法を使えば憲法解釈上の大問題となり、無数の訴訟につながる恐れがあります。

英ブレグジット協定案の代替案採決

29日、英国議会はブレグジット協定案の代替案を採決します。
代替案はアイルランド国境問題に関してEUと再交渉を行うとしています。
代替案が可決される可能性は低いとみられていますが、仮に可決されればポンド買いの要因となりそうです。
EU側は再交渉はしないとの姿勢ですが、合意なき離脱を回避するために何かしらの譲歩はする可能性はありそうです。

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