先週末の先週末の弱い米雇用者数の伸びを受けた後の下押し幅を取り戻して上昇しています。
米利回りの上昇を背景に上昇しているドル円ですが、売りとともにストップロスの買いが混在している109.70円付近から上昇が加速し、オプションカットなどが観測される110円を試すか見定める局面となりそうです。
ただ、経済指標が明確な強さを示していないなかでは、NYタイムに予定されているローゼングレン米ボストン連銀総裁やボスティック米アトランタ連銀総裁の講演でも、金融政策に関するタカ派な見解は出にくい地合です。
ローゼングレン米ボストン連銀総裁は昨年12月、「さらなる緩和は必要ない」との見解を示していましたが、金利上昇を誘うのに十分な強さの発言まではないでしょうし、11月の米連邦公開市場委員会で、政策手段の余地を残すべきとして利下げに反対票を投じたボスティック米アトランタ連銀総裁も、12月の金利据え置きに反対するまでの緩和否定派ではなかったりします。
緩和の巻き戻しを示唆するような材料が出てこないなかでは、110円を抜けての上伸を確信して狙う動機がなかなか見当たらないのが現状となりそうです。
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