週明けのドル円相場は、先週貿易協議のため米国を訪問していた中国の時間が滞在を短縮。
予定していたモンタナ農家への訪問を取りやめたため、貿易交渉への懸念が再び強まりました。
ただ、今回の訪問がトランプ政権を通したものではなく、寸前に計画されたものであるほか、中国政府は先週の協議が建設的であったと発表しており、交渉は継続中です。閣僚級の競技も10月2周目に設定されたことはプラス材料となるため、現時点でのリスク回避の動きは限定的となりそうです。
次期大統領選挙に向けて暗雲
22日のロイターニュースで、トランプ大統領が来年の大統領選の民主党有力候補と目されているバイデン前副大統領の息子の調査をウクライナのゼレンスキー大統領に繰り返し要請したとされるニュースで、米下院情報委員会のシフ委員長(民主党)は、22日バイデン氏周辺の調査でトランプ大統領がゼレンスキー大統領に圧力をかけたことが明らかになれば、議会としては大統領の弾劾以外に選択肢はないとの見解を示しました。
この件に関してはシフ委員長だけでなく、ほかの民主党議員からも、党指導部に弾劾手続きに即入るよう求める声が上がっていますが、ペロシ下院院内総務は弾劾手続きに否定的な姿勢を示しています
トランプ大統領は来年の大統領選挙に向けた動きとして、民主党の有力候補であるライデン氏とその息子が汚職に関わったという疑いを調べるため、ウクライナのゼレンスキー大統領に調査依頼をしていたことを認めて一気に弾劾への流れとなってしまいました。
ペロシ議員はトランプ大統領に告訴状の引き渡しを依頼していますが、未だに実現していません。もしかしたら、ここ一週間以内にでもトランプ大統領がペロシ下院議員に告訴状を手渡さなければ民主党は弾劾手続きに入る可能性があります。
次期大統領選挙にも関わってくるスキャンダルのため、ドルの動きには警戒が必要となりそうです
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