着地点を探す英議会

12日に否決されたメイ首相が示したEUとの離脱合意案を受け、13日の英議会で、ブレグジットに関していかなる場合でも合意なき離脱を回避するという動議を可決しましました。
今回可決された動議には法的拘束力はなく、英国が最終的に合意なき離脱を回避できるかは不透明です。
ただ、メイ首相率いる保守党の多くの議員と閣僚が合意なき離脱を拒否したという点では政治的な意味合いは大きなものとなりました。

メイ首相は延期が確保できる前に議会で打開策を見出す必要があるとの認識を示しています。
14日の採決で延期が可決されれば、英政府はEUに延期を申し入れ、21日からのEU首脳会議で延期についての協議に入る見通しです。

離脱の延期にはEU全加盟国の合意が必要になります。
EU側は、短期間の延長、5月下旬に予定される欧州議会戦よりも前の離脱を望むと見られており、それまでに英国が打開策を見つけられるかどうかは不透明です。
EUのバルニエ首席交渉官は、英国が延期を要請する場合は、延期の理由を正当化する必要があるとの認識を示しています。
EU側は離脱協定案のさらなる交渉は受け入れない姿勢も示しており、混迷はまだまだ続きそうです。

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