16日の米国株式市場では、主要企業の決算内容が良好だったことや、9月米鉱工業生産や8月のJOLT求人件数が堅調だったことが追い風になり、主要株価指数が大幅高になりました。
為替市場でも株高を意識しての主要通貨に対する円売りが活発となり、下落トレンドから一転、反発となりました。
ただ、トランプ大統領がFRBは最大の脅威と述べたことや、利上げペースが早すぎるとの見方を示したことから、株高にはなったものの、長期金利の利回りは上げ渋った形です。
トランプ大統領はFRBの金融政策を執拗に批判していることから、一部で2019年の金利見通しを修正する動きが出ているみたいです。
パウエル議長は、イエレン議長が慎重に行なっていた利上げを、遅れを取り戻すかのように一気に利上げに踏み切っているのがトランプ大統領にとって気に入らないのでしょうね。
指名したのは自分なのに…
今年4回目の利上げを期待されている12月のFOMCでの利上げ確率は77%程度とされています。
市場では12月に追加利上げがあるとの考えは依然強いものの、一部の市場関係者は確定的ではないと指摘しており、政治・経済分野で予期せぬ動きがあった場合、12月の利上げの可能性が低下し、為替も再び失望からのドル売りにつながりかねません。
米国半期為替報告書
為替報告書の期限は15日になっていますが発表するのは期限日とは限らないのが為替報告書で、昨年は17日に発表されています。
こちらの為替報告書では中国が為替操作国に認定されるかどうかが焦点になっています。
今日明日にでも発表されるとの報道もあり、急な為替の変動に注意が必要です。
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