本日は半期に一度のパウエルFRB議長の議会証言がありました。
証言に先立って原稿が発表されるのですが、今回はどうもその原稿が出てこなかったらしく、どのような内容になるのか注目されました。
議会証言では、米経済の力強い成長と安定的なインフレを受け、利上げの継続を支持する姿勢を見せ、主要通貨間でのドル買の動きが加速し、一時円に対して、112.9円まで、上値を広げました。
新興国通貨も上昇、円に対して、強含みで推移しています。
113円には売りのオーダーが分厚く控えていますが、ストップロスでの買い上がりの可能性もあり、上昇相場での攻防戦はしばらく続きそうです。
ポンドは下落。政治的リスク再燃
英国のメイ首相はEU離脱をめぐる方針で、与党保守党内の反逆議員と、野党労働党が団結したことにより、また何度目かのピンチに陥っています。
与党保守党の反逆者と野党労働党は、EUと英国の間の自由で、容易な貿易を可能にする協定での合意に失敗した場合に、首相が関税同盟に署名することを回避したい考えです。
なかなか上手くいかないブレグジット問題、この問題、三歩進んで二歩下がっている感じです。
2017年3月29日に離脱を表明し、EU条約50条により離脱交渉の期間が2年間与えられてはいます。
当初、EU離脱交渉は、EU側が実質的な期限としていた10月18-19日のEUサミットで最終合意に辿りつき、10月31日までに英国議会で承認されることを想定していました。
市場問題のみならず、北アイルランド国境問題が解決に程遠く、12月13-14日に予定されている EUサミットになっても、何も合意に至らない可能性があるとの見方も出始めています
このまま無秩序に離脱してしまうと、英国のみならずEU市場にも悪影響を及ぼしそうです。。
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